ドライバーに不可欠な室内温度の快適性
 
車では、ドライバーの快適性が重要な要素です。空調システムは、空気流路と冷媒流路 (エアコンサイクル) で構成されており、このシステムは、車室内を快適にするために必要なものですが、内燃機関の燃料の 5 ~ 12 %、電気自動車の場合バッテリーの最大 50 % を消費します。環境問題および将来導入される環境問題に関する規制に高い関心を持つヴァレオは、(石油などの化石燃料で走る) 内燃式 エンジンを搭載した車両ばかりでなく、ハイブリッド車や電気自動車でも、エネルギー効率を改善し、エネルギー損失を防ぐための革新的な方法を探しています。

空調ループの構成部品は以下の通りです。
 
コンプレッサー:ガス状態の冷媒を圧縮して (高温、高圧のガスにして)、コンデンサーへ送ります。
 
コンデンサー:車両のフロントエンドに搭載されており、ガスを冷やし、液体に戻します
 
レシーバー ドライヤー:冷媒中の水分 (湿度) を取り除きます。
 
 
エクスパンション バルブ:圧力を下げる (エバポレーター圧力と同じレベルに下げる) ことで冷媒を冷やしてから、エバポレーターに送ります。
 
空調 ユニット:ダッシュボードの下に搭載されており、バルクヘッド (ボンネット側) に取り付けられています。ユーザーが設定した室内温度に合わせて、車室内の温度や空気の循環を調整します。エバポレーターに入ると、冷媒は低温、低圧下で気化します。空気がエバポレーターを通ると冷やされ、車室内に送風されます。ヒーターコアは、エバポレーターを通る空気を暖めて、寒いときに室温を上げます。
 
電気自動車では、ヒートポンプ システムを搭載できます。このシステムはリバーシブルな空調システムのように動作し、暖房モードでは外気からの熱を室内に送り、反対にエアコン モードでは室内の空気から熱を吸収して外に放出します。このシステムは非常にエネルギー効率が高いため、バッテリーを効率的に使用することができます
エアコンサイクルは、冷媒のみ循環させる閉回路です。現在使用されている冷媒は R134A ですが、間もなく R1234yf に変更されます。
冷媒は、圧縮されて高温、高圧のガスでコンプレッサーから送り出されます。コンデンサーに入ると、冷たい外気と高温高圧のガスとの間で熱交換が行われます。熱が奪われると、冷媒はガスから液体に代わります。冷媒は、冷却された液体となってコンデンサーから排出されます。冷媒は、水を除去するレシーバー ドライヤーを通ってからエクスパンションバルブに送られます。そこで冷媒の圧力を下げることで冷媒を冷却します。圧力が下がった冷媒は、エバポレーターに送られ、そこで車室内に送風される空気とエバポレーターを循環している冷たい冷媒の間で熱交換が行われます。
エバポレーターから排出されると、再びコンプレッサーに戻されます。そこで再度圧力をかけることで、冷媒はサイクル内を循環することができます。

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